元小学校教師が見た地方-子どもの遊ぶ声が聞こえない町
2017/12/15
とつぜんですがこのブログを
ご覧になっているみなさんに質問させてください。
ご質問(印象でけっこうですので、考えてみてください)
①あなたの地域は人口が増えていますか?
②あなたの地域の、若者の就農は進んでいますか?
(あなたが農家さんだとして)
③農業で満足な収入は得られていますか?
どうだったでしょうか?
ほとんどの方が、
残念ながら「そうではない」と
答えるのではないでしょうか。
不安をあおるようなことを言って申し訳ありません。
ただ、もし目の前で
この記事をご覧になっているあなたが、
今の質問に対して
「ウチ(の地域)は大丈夫だ!」
と自信をもって
言える状態にないのであれば、
現状を変えるために
まずは現状と課題をきちんと認識する必要がある
と思いますので、
あえてこういう質問から入らせていただきました。
なぜわたしが、このような質問をするかと言うと
わたし自身、
小学校教師として働きながら、
そのいずれの場所でも同じようなことを感じたからです。
農家のみなさんは毎日朝から晩まで頑張っている。
人として、とても尊敬できる方ばかり。
けれど地域の人口は、減り続けています。
(以下、具体的な地名は伏せさせていただきます。)
「へき地」でなくても、1学年9人の子どもたち
1学年9人。
わたしが赴任した学校で
担任させてもらった子どもたちの数です。
20年前にわたしが学んだのは、
1クラス40人4クラスの学年だったことを思い出します。
10分の1以下の人数です。
(わたしが学んだ学校も、
決して大きい方ではありませんでした)
これは「へき地」と言われる、山間や離島など、
生活に不便な場所(田舎)の学校の話ではありません。
比較的大きなショッピングセンター(イオン)に
自動車で15分かければ行けるような場所の話です。
保護者の方に話を聞くと、
みなさんが子どもの頃は
1学年40人近くいたこともあったそうです。
(それでも少ないですが……)
教室の広さは当時のまま
40人入るように作ってありますから、
9人の子どもたちの机をならべると
間隔を十分に取っても、
がらーん……、
と後ろが空いています。
都会の学校と違って
教室を広く使った授業ができるのは
よいところでしたが、
それにしても
少しさびしいな……、
と思わずにはいられませんでした。
「へき地」では、2学年合わせても10人以下になる
さらに山間地の学校で受け持ったのは
2学年合わせて10人の子どもたちです。
「複式教育」
というのをご存知でしょうか?
子どもの少ない地域に見られる教育方法で
学年の違う子どもを同じ教室に集め、
それぞれ別の学年の内容を学習させます。
この学校では、複式教育を取り入れていました。
学校では人数が少ない分、
一人一人に目を配った手厚い教育を行うことができ、
それはよかったのですが、
気になるのは、
子どもの数が確実に減っているということ。
いずれの学校も、地域のみなさんの
教育への意識は高く、非常に熱心で
若い方が地域を支えるという意欲をもっておられました。
それでも、地域で働く若者が少なく
人口が減少しているという実態は
事実としてあったように思います。
学校は統廃合を繰り返し、
徐々に減っています。
遠くの学校へ、毎日
送り迎えをしてもらう子どもがたくさんいます。
今後、さらに学校が少なくなれば、
近所に誰も遊び相手のいない子どもが
もっと増えてしまうことでしょう……。
現状と課題をしっかり認識することが第一歩
さて、ここまで読んでくださったみなさんの
地域はいかがでしょうか。
子どもの声が、前に比べて
少なくなってきたように思いませんか?
あなたの母校には、
余って使われなくなった教室がありませんか?
まずは現状から目をそらさず、
きちんと確認してみましょう。
……より不安にさせたかもしれませんね。
でも、今の子どもの数は
実はそれほどたいした問題ではないのです。
それはどういうことなのでしょうか?
下の記事で、もう少し詳しく考えています。
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この記事を書いたのは
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昭和61年1月12日生まれ
香川県高松市生まれで現在は東京都在住。
元小学校教員。(埼玉、島根)
現「株式会社たねをまく」代表取締役。
過疎化、新型コロナウイルス、燃料費高騰、後継者問題、価格の乱高下……
今、日々の生活の苦しい農家さんを救うのは
インターネット販売であることと考え、
ITの知識を生かして2015年に起業。
日本初の、農家さんに特化したネット販売アドバイザー。
新規就農の方や農家さんが、野菜や果物をインターネットで販売して利益を出す方法や考え方をお伝えし、「農業はもうからない」という常識をくつがえしたいと思って活動しています。
【農家さんの主なコンサルティング実績】
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✅人口300人の小さな島で、ネット通販で不安視されやすい野菜(玉ねぎ)の販売により、テレビなどのメディアの紹介を呼びこみ、ネットのみの売上が数百万円に。ブランド化に成功した津和地島だより様
✅「パソコンに触れるところから」と言っていた農家さんがスイカのネット通販を始めて、400玉を24分で完売⇒月商900万円を達成。1年目から2年目の売上が6倍になった、しあわせスイカ農園様
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✅加工品のネット通販を始めて、ホームページの開設直後から、売上を前年比5倍にされ、Xのフォロワー数も2.5万人をこえる、あったか野菜農園様
✅単価が安く、高値ではなかなか引き取られない白菜やナスなどの野菜を、YouTubeチャンネルでの情報発信を絡めた販売で、登録者数14万人ごえ⇒すぐに予定数完売まで到達した三和農園様
✅ゼロの状態からブルーベリーの観光農園を始めて、1年目から2年目にかけての来場者数を一気に8倍にされ、ネット通販と合わせて売上を伸ばし続けている、さわやかブルーベリーファーム市原様
✅農業のイメージの少ない世田谷区でチューリップを育てて販売し、わずか1年で売上を2.5倍に。キーワード「チューリップ農家」でも2位に到達した、せたがやチューリップ農園様
【主な講演実績】
✅愛知県岡崎市役所さまからのご依頼で、販路拡大セミナー講師としてぐるなび様とあわせて登壇。(参加者満足度97%)
✅千葉県千葉農業事務所さまからのご依頼で、販路拡大セミナー講師として登壇。
✅インテックス大阪で開催された関西農業Weekにて、農作物のネット販売について講演。(事前注目度2位&参加者満足度90%超)
✅幕張メッセで開催された農業Weekにて、農作物のネット販売について講演。(参加者満足度96%超)
✅福寿園様、祇園辻利様など、お茶の流通業者や生産者の集まる「宇治茶アカデミー」にてECサイトの運用方法について講演。(参加者満足度94%)
✅秋田県の若手農業者・新規就農者のみなさまに向けて、農作物のネット販売について講演。
✅JICAプロジェクトの一環で、インドのヒマーチャル・プラデーシュ州の農業局職員のみなさまへ、日本の農業の販路開拓の実際について講演。
✅福岡県の主催で、ふくおか農業トップランナーキャリアアップ講座に登壇。福岡県の女性農業者のみなさまに向けて講演。
✅その他、大阪、鳥取、埼玉、青森など日本全国からご依頼をいただいて講演中。
【書籍】
『メールもタイピングも苦手だった小さな農家さんが、農園の規模を変えずに、ネット販売準備開始から100日で売上を去年の2倍にした物語』を大手ネット書店Amazon様にて販売中。(高口のLINEに登録していただくと無料でお読みいただけます)
【記事掲載&メディア露出&協力】
✅NHK
✅マイナビ農業
✅FM COCOLO「僕らは海峡を渡る」
✅テレビ朝日系列「駅テレマルシェ」
✅YUIME JAPAN
✅成城大学プラントベースプロジェクト
【その他】
✅参議院議員会館で行われた「知のオリンピック」にて、弊社の取組を紹介したところ、3位入賞の栄誉をいただきました。
✅農家さんのお手伝いで、クラウドファンディング事業に参加。文章や写真撮影、宣伝など全面的にサポートし、350%の達成率で成功。
✅農家さんのための通販専門講座「ファーマーズメールオーダーアカデミー」を主宰。受講生165名突破。
インターネットの苦手な方でも、野菜や果物、お花のネット販売や観光農園づくりを一から学ぶことができ、年商1億円の農園クラスの超本格的なホームページを作って販売が楽しく始められるサービスを展開中。
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