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静岡で100年続く幻の「天野柿」の通販を始めた農家さん

      2017/12/15

高口
こんにちは! ネット販売アドバイザーの高口です(^^)/

 

今日もタカグチデザインの
お客様をご紹介します。

今回の舞台は静岡県。

11月にオープンしたばかりのサイトをご覧ください。

 

静岡県伊豆の国市で、メロンよりも甘くリンゴ並みに大きい「天野柿」を育て、通販で提供している農家さん

サカヤ農園さんホームページ

静岡県のブランド柿”天野柿”の通販「サカヤ農園」様

サカヤ農園様制作データ

制作期間:約50日
オープン:2016年11月
場所:静岡県伊豆の国市
決済方法:Paypal、銀行振込、代金引換

 

約100年間、柿を守り育ててきた柿農園の4代目、狩野尚希さん。

サカヤ農園の4代目、狩野尚希さん

 

今回の主役はこちら。

誠実さあふれる笑顔が印象的な
狩野尚希(かの・なおき)さんです。

狩野さんのひいおじいさまは、
静岡県天野地方で柿の栽培を始めた創始者のお一人(!)

それ以来、絶やさず柿栽培の技術と伝統を守り継ぎ、
今、4代目尚希さんにバトンタッチされています。

 

驚異のリピート率をたたき出す、おそるべき狩野さんの柿

 

「天野柿」

ってあなたはご存知ですか?

私は知りませんでした……。

 

100年続く天野柿通販セット

 

でもなんと戦前は、

皇室にも献上されていた柿

だそうで……

 

狩野さんから話を聞いた高口、

一瞬、固まりましたよね。

 

かたまる高口

「む、無知ですみません……!!」

 

そしたら狩野さんから助け舟!

 

「いやいや、でも今は、スーパーにもほとんど出していないので、知っているのは、東海地方の一部の方くらいなんですよ」

 

そ、そうなのか……

なるほど……

 

えっ、スーパーに出してないの!?

狩野さん、それって、どうやって収入を得ているんですか……?

 

「毎年、柿の時期になると、電話やFAXで、ご注文をいただくんですよ」

 

電話やFAXで注文!?

さらっと言ってますけど狩野さん、
ちょっと待ってくださいよ……。

 

もちろん、狩野さんから電話をかけたり広告を出したりして、去年のお客さんにお知らせしてるんですよね??

 

「いえ、そういうことはとくに、してないですね……」

 

じゃあリピート率は、何パーセントくらいなんですか??

 

「リピート率……それって、どういうことですか」

 

リピート率というのは、簡単に言うと、
前回買ってくれた人が、また買ってくれる割合のことです。

 

「計算したことないんですけど、大体毎年、同じくらいご注文をいただきます」

 

かたまる高口

 

もうここで私の思考回路は完全にストップしました(笑)

 

サカヤ農園さん、すごすぎます。
農家さんにマーケティング(売り方)を
お教えしている私からすれば、
この会話はふつうあり得ません。

だって狩野さんは、

柿ができたことを誰にもお知らせしていない

のに、「今年も欲しい」とお客さんの方から注文が入るわけです。

それで毎年同じだけの収入を得ていると……。

 

口コミで広がっているという可能性を考慮しても、
リピート率は50%をゆうにこえているでしょう。
(一度買ってくれた人の半分はまた買ってくれているということ)

 

何もお店から呼びかけをせずに
これだけのリピート率をたたき出すというのは、
ふつうは考えられません。
(しかも計算もされていない)

 

考えられるのは2つ……。

 

・柿がむちゃくちゃおいしいこと。
・お客さんとふだんから濃いつながりを作っていること。

 

さて、一体サカヤ農園さんには、
どういう秘密があったんでしょうか。

 

実際に静岡にもうかがい、
ホームページ作りの打合せを進めるにつれて、
私はすっかり納得しました。

 

柿作りにここまでするの!? 狩野さんのこだわりがすごすぎる。

 

柿の収穫風景

 

 

直接お話を聞いていると、
狩野さんのすごさが分かってきました。

 

狩野さん、ふだんはそれほど
口数の多い方ではないんですが、
柿作りのこだわりや、専門知識をうかがうと、
どんどん話してくださるんですね。

 

サカヤ農園柿園

10月初旬にうかがったときの、サカヤ農園さんの園内

 

これはあなたにも
よく知っておいていただきたいんですが、

ネット販売を始めるなら、
とにかく差別化が大事です。

 

他と違うお店であることを
アピールできなければ、
お客さんはあなたの商品に興味をもってくれません。

 

といっても難しく考える必要はなくて、
あなたがいつも当たり前にやっていることが、
案外知られていないことだったり、
お客さんにとって、興味をひくことだったりするんです。

 

ですから私は、農園ならではのこだわり、
考え方、ポリシーなどを、
ていねいにお聞きするようにしています。

 

話を戻しますと、
狩野さんのこだわりは、
1年にわたって、とにかく多い!

 

こ、ここまでするの!?

 

と仰天するほど。

ここでは、ごくごく一部をご紹介しましょう。

 

1年通じた狩野さんの柿栽培へのこだわり

草生栽培

 

たとえば、狩野さんは
あえて柿園に草を生やします。

ふつう雑草などが生えてくると
土の中の栄養を取られて困ります。

ですから除草剤をかけてしまうんですが、
狩野さんは違います。

草の根をしっかり張らせて、
空気をよく含んだ、ふかふかの土を作るんですね。

 

よい柿を作るために、
土づくりからこだわっているわけです。

 

つぼみを摘んでしまいます

 

さらにすごいのが「摘蕾(てきらい)作業」です。

まだほとんどの農家さんが
やっていない取り組みだそうで、
実をつける前に、つぼみを取ってしまうんだそうです。

 

これをすることで、
柿の木に余分な実がつかず、
厳選された実だけに、栄養が集中するんだとか。

初めから、実の数を減らしてしまう!?

 

そんなことをすると、
たくさん収穫できないですよね……。

狩野さん、いいんですか??

 

「数は少なくても、この方が、大きくておいしい実になるんです」

 

あくまでおいしさにこだわる!!
カッコいい……。

 

この作業、わずか2週間弱の、
時間との勝負だそうです。

ぼーっとしていると花が咲いてしまう。
こうなるともう手遅れです。

 

この作業を行う5月ごろ、
朝から日暮れまで全力でつぼみをつみとるので、
柿園一面が、緑色に染まるそうです。

 

つみとってしまうつぼみの数、
なんと約300,000個!

 

すごい、すごすぎる……!

そこまで選び抜いて、やっと育った柿の実。

一個一個が、超エリートじゃないですか……。

 

それだけこだわって育てているからでしょう。

下の写真を見てください。

 

ずっしり重たい実が柿の枝を折る

 

お、折れてる……!!

 

なんと、ずっしり重たく育った柿の実が、
柿の枝を折ってしまうことがあるそうです。

 

(゜.゜)……

 

数を減らしているのに
枝が折れるって、
どんだけ大きくて重い柿なんだ……。

 

しかも……

 

木の上で完熟させる!

 

柿の実を、木の上で完熟するまで収穫しない!

 

これって、ほとんどの農家さんは
したくてもできないんだそうです。

柿は人の背丈をゆうにこえる
高さの木になる果物です。

目で見て完熟具合を確かめるのも大変。

 

時機を逃してしまうと
熟しすぎてしまい、
出荷できなくなってしまいます。

 

ですから保存のことも、
手間のことも考えて、
ふつうは少し早めにつみとるんですね。
(これを「青採り」と言います)

 

でもサカヤ農園さんは、
青採りをいっさいしたくないそうです。

 

それは、いちばん栄養をたっぷりもらって、
おいしく育った柿だけをお客さんに届けたいから。

 

収穫期、サカヤ農園さんは
ものすごくいそがしくなります。

でも、いっさい妥協しない。

狩野さんのポリシー、
熱い思いが

伝わってきますね。

 

「柿はもらいもの」という常識をくつがえす。

 

柿って、よく近所にも生えていて、

「柿はタダでもらえるもの」

とついつい思ってしまいます。

 

何もしなくても柿の実は育つ。

 

そんなイメージもありますよね。

 

ですが狩野さんは、
この常識をくつがえします。

 

「確かに柿は、何もしなくても育っているかもしれません。でも柿は、本当はデリケートな果物なんです。こちらが手をかけてやればやるほど、おいしく育つんですよ」

 

狩野さんが届けたいのは、
ただの柿ではなく「最高においしい柿」。

 

「もし柿を食べて、あんまりおいしくないな、甘くないな、と思っておられるとしたら、待ってほしいです。しっかり手をかけた柿の、おいしさを知ってほしいですね」

 

美味しい天野柿を届けたい!

 

狩野さん、めちゃくちゃカッコいいです!!

 

熱い思いが伝染! ページ作成にも気合が入ります。

 

それだけのこだわりをもって
育てている農家さんのホームページ。

制作に気合が入らないわけありません。

 

ホームページ全体のデザインは、前回ご紹介の島崎さん。

サカヤ農園さんホームページ

柿通販のサカヤ農園さんホームページ

 

今回、ホームページの配色など、
主なデザインを担当してくれたのは、
前々回の記事「ホームページのデザインをさらにレベルアップ!ベテランデザイナーさんと一緒に制作します。」

でご紹介した、デザイナーの島崎さん。

 

デザイナーの島崎さん

 

メインターゲットの40~50代の方に
気に入ってもらえるような落ち着いた配色と、
高級感のあるデザインを提示してくれました。

 

天野柿通販セット商品ページへ

 

島崎さん制作のバナー。
(柿の写真撮影は高口)

トップページや商品ページで、
一番初めに見える画像です。

キーワードは高級感

 

サカヤ農園のブログのデザイン

サカヤ農園さんブログ

 

ブログのデザインは、
ブログであることが分かりやすいように
見出しの色などを変更しています。

 

1ページ1ページを、お客さんへの手紙のように作りました。

サカヤ農園のこだわり

【最高の柿への挑戦】サカヤ農園の柿がおいしくて安全な3つの理由

サカヤ農園さんのこだわりを紹介するページ。

狩野さんからお聞きしたことをもとに、
お客さんへの熱い手紙のつもりで文章を書きました。
(タカグチデザインは、農家さんのかわりに文章を書いています)

 

サカヤ農園のこだわり2

 

ぜひホームページを見てみてください。

 

自分で言うのもなんですが、
ここまで詳しく文章を書いてくれる
ホームページ制作会社、
まずいないと思います(笑)

 

私は、農家さんがホームページを作るなら、
デザインがきれいなだけではだめだと考えています。

 

デザインは本来、ホームページの
内容をより効果的に見せるもの。

お客さんへ向けた手紙のような、
お客さんが欲しくなるような文章があってこそ、
デザインも効果を発揮するんです。

 

ですから、私の書く文章や内容を、
島崎さんに、より効果的に
見せてもらうことを考えました。

狩野さんのこだわりがお客さんに届く
ページ作りを目指しました。

 

ページ制作終盤に「天野柿」を届けていただきました。

 

さて、ホームページ制作終盤に、
狩野さんから「天野柿」が届きました。

1年間、こだわって作ってきた柿。
期待が高まらないわけがありません!

 

柿が到着!

 

高級感たっぷり。

 

大きい!!

 

うおお、めちゃくちゃ大きい!

 

よく売っている柿は
みかんくらいの大きさですが……

他の果物と比べてみて驚愕(きょうがく)。

 

柿の大きさは、みかんの2倍以上

 

み、みかんの2倍以上の大きさ!

リンゴ並みのサイズやん(;’∀’)

 

柿は大きいものの方が
おいしくなるそうです。

興奮しながら、
さっそく切って、いただきました。

 

我が家にやってきました

 

………………

 

あまっ!!

 

こんな甘い柿があったのか!

 

完全に常識をくつがえされました(笑)

柿がこんなに甘いものだったなんて知りませんでした。

 

でも、ねっとりしたイヤな甘さじゃなくて、
自然なすっきりした甘さが、ずっと口の中で広がり続ける感じで。

 

狩野さんによると今年の天野柿は、
糖度計で最高21.7度を記録したとのこと。

写真も送っていただきました。

 

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21.7度って、メロンこえてる……!

 

一般的なメロンの糖度が13~18度くらい。
柿の平均糖度は15~17%ですね。

参考ページ⇒誰でもわかる糖度計ガイド

ですから、21.7%というのはおそろしい数字です。

 

このあと、プリンやジュースにして、
さらにおどろきました。

 

天野柿プリン

柿プリン。ふわふわとろとろ

天野柿ジュース

天野柿ジュース。奥は生ハム巻き。

 

 

私の妻が柿ジュースを作ってくれたので
さっそく飲んでみたところ、

「なにこれ、めっちゃ甘い!!」

と二度見。

 

「これ、砂糖入れちゃだめだよ!!」

と妻に言うと、

「砂糖なんか入れてないよ。牛乳だけ」

と返答が……。

 

砂糖なしでこんなに甘いジュースになるなんて……。

いまだに信じがたいです(笑)

 

なぜ天野柿が驚異のリピート率を
たたき出すのか……

その理由、ちゃんと分かりましたよ。

 

感動を商品ページにこめました。

 

この感動は、商品ページにこめなければ!

ということで、
さらに気合を入れて作ったのが、
下のような商品ページ。

このページも、
もちろんお客さんへの
手紙のつもりで書いています。

 

サカヤ農園さん商品ページ1

【柿通販20セット限定】100年続く天野柿|最高糖度21.7度、甘みぎっしり柿通販セット

サカヤ農園さん商品ページ2

サカヤ農園さん商品ページ3

 

やはり、ここまで書いてくれる
ホームページ制作会社は、
どこにもいないでしょう(笑)

でも、ここで終わりではなく、
ここからもさらに情報を
更新できるページを目指している私。

 

お客さんの声なども載せていきたいですね!

 

狩野さんから、うれしいお言葉をいただきました……

 

狩野さんのうれしいお言葉

 

ホームページが完成して
納品させてもらった当日、

私は狩野さんに
感謝を伝えなければ、
と思っていました。

 

狩野さんは、
私がお願いしたことを
たいへんていねいに聞いて、
応えてくださったからです。

 

時間をかけて写真を撮ってくださったり、
商品を送ってくださったり。

こだわりたいところを
文章にまとめて、
たくさん
送ってくださいました。

 

本当にページ制作がしやすく、
ありがたいお客さんだったんです。

 

今回、50日という、
これまでで最短の時間で
ページ制作することができたのも、
ひとえに狩野さんのご協力のおかげです。
(本当は70日の制作期間のところ、20日早めました)

 

そんな狩野さんに感謝をお伝えし、
こんなことを聞いてみたんです。

 

「狩野さん、今、ワクワクと不安と、どちらが強いですか?」

 

そうしたら狩野さんから、力強いお言葉が。

 

「ワクワクします!」

 

続けて狩野さんは、
こうおっしゃってくださいました。

 

「これから、柿に名前をつけて、ブランドにしていきたいと思います。でも、本当に自分のブランドとして、売っていくためには、もっともっと、その名前に見合うように、頑張っていかないといけない。柿作りを、これまで以上に気合を入れてやっていきたいと思います」

 

柿に名前をつけることは
私が打合せのときに、
狩野さんにご提案したことでした。

狩野さんはずっと、
私の提案を考えていてくださったんです。

 

狩野さんは、ホームページの制作を経て、
より前に出ていく気持ちを強くされたことが分かり、

本当に素敵な農家さんに出会えたと思って、
私は通話の後、感動で少し涙をこぼしました(笑)

 

ありがたいことです。

 

狩野さん、これからもよろしくお願いします!

 

天野柿は12月までの限定20セットの販売です。

 

販売を開始したばかりの天野柿。

ページ制作を急いだのは、
柿の時期があっという間に
終わってしまうからでもありました。

今年は12月初旬ごろまでの、
限定20セットでの販売です。

 

SNS用のバナー

こちらをクリックすると、天野柿の商品ページへ移動します。

 

ここまで読んでくださったあなたへ

 

もしこの記事を読んで、
もっとネット販売のイメージを
ふくらませてみたい、と思われた方は、

狩野さんに電話や
メールをされるのではなく、

狩野さんの商品を、
まずは買ってみてください!

 

どんなサイトを作ればいいのか、
どんな商品ページを作ればいいのか、
どんな感じで商品を届ければいいのかを
くわしく知りたいなら、

まずは実際に販売されている方の
ホームページをくまなく見て、
直接買ってみるのが大切です。

 

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失礼になりますので、
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