インドのみなさまに、日本の農産物の販路開拓の実例について講演しました
2023/04/24
このたび、なんとインドのみなさまに講演させていただきました!
日本最大手の建設コンサルティング会社である、
日本工営株式会社さまが取り組んでおられるJICA(国際協力プロジェクト)の一環で、
「高口さんの会社の取り組みについて、お話していただけませんか」
と、お声がけいただいたんです!
こんな貴重な機会、ありがたすぎます……!
本研修を担当されたA様は、
何度もインドへ渡航される中で、
準備の段階から、今回の講演を成功させるためにご尽力くださいました。
本当にありがとうございます!
……ところであなたは、インドの方が
どんな風に農業をしておられるか、気になりませんか?
日本との違いはあるんでしょうか?
ネット販売はやっているんでしょうか?
この記事では、今回の講演の様子と合わせて、そのあたりもご紹介しますね!
美しい景色の中で農作業をされる、インド北部の農家さん
ヒマーチャル・プラデーシュ州の農業局職員のみなさまに講演
今回お話をしたのは、インド北部の、ヒマーチャル・プラデーシュ州の農業局職員のみなさま。
新型コロナウイルスの影響があるので、オンラインでの講演となりました。
担当の方から、インドの農業と、インターネット利用の実態についてうかがいました
↑私は行ったことはないのですが、まさにヒマラヤ! 美しい景色の中で、農作業が行われているようです。
IT大国と言われるインドですが、実際はかなり地域差がある様子です。
首都デリーなどでは農産物の通販も行われており、
メルカリShopsのような、農産物販売プラットフォームもあるそうです。
でもヒマラヤの麓では、現在、多くの農家さんが、自給農家さん。
基本的には、自分で作った作物を、自分で消費されるようです。
でも、先ほどの地図を見ていただくと分かる通り、首都デリーが近い。
高価格化を実現し、経済的に充実するためにも、現在、作物の多様化に挑戦しておられるそうです。
インド北部では、個人の農家さんが、自分で農作物を売るのは、まだまだハードルが高い
ヒマラヤの麓では、Wi-fiなども整備されておらず、
日常的にインターネットを使う人も多くはないとのこと。
多くの人は、スマートフォンは持っているけれど、パソコンはお持ちでないようですね。
個人の農家さんが、インターネットを使って、農産物を売る、ということには、まだまだハードルが高そうです。
ということで、今回は、農業局職員のみなさまにお話を、ということになりました。
インドのみなさまに、日本の農業の、販路開拓の取り組みについて講演させていただきました
担当の方からは、「高口さんの会社の取り組みをご紹介ください」と言っていただきました!
せっかくなら、インドのみなさまに、さらに興味をもってもらいたい!
ということで、日本の農業の特徴や強み、課題などについてもお伝えさせていただきました(^^)
それではここからは、実際の講演の際の画像をお見せしながら、ご紹介しましょう。
↑日本の農業におけるインターネットを活用した販路開拓の取り組み
インドの方にお伝えした「日本の農業の強み」について
私はこの講演にのぞむときに、日本の農業や農家さんの強みについて、あらためて考えました。
あなたは「日本の農業の強み」って、なんだと思いますか?
✅ 作物の種類が豊富
✅ 職人気質でまじめな農業者
✅ 輸入作物に負けない品質
✅ ネットの普及率が高い
私は上のような点が挙げられると思います。
日本には「太陽の出る前に働きに出て、沈む頃に帰る」という言葉がありますよね。
日本の農家さんが、真面目に働くところは本当に素晴らしいし、大きな強みだと私は思います。
インドの方にお伝えした「日本の農業の課題」について
それでは、日本の農業の課題はなんでしょうか?
✅ 地方の過疎化、高齢化
✅ 高値で売るのが難しい仕組み
✅ 経営や販売を学ぶ環境の少なさ
✅ 自然環境の厳しさ
✅ インターネットへの苦手意識
私は、まだまだ日本には、上のような課題があると考えています。
↑マージンが大きく、なかなか農家さんの手元にお金が残らない……。
日本には「農業はもうからない」という悲しい常識があることもお話しました。
「農業はもうからない」という常識を変えたい。高口と、日本の農家さんの挑戦
ここからは、弊社の取り組みと、たくさんの事例をご紹介しました。
↑日本の小さな島の農家さんが、ネットを使って、一晩で商品を完売させることができるようになったり。
↑パソコンの苦手だった農家さんが、スイカ400玉を24分で完売させることができるようになったり。
↑売り方をしっかり学ばれ、1シーズンで、それまでの5.5倍の売上を出せるようになったり。
↑高口が実際にうかがってお手伝いしている様子もご紹介しました。
このような活動を経て、今、日本の農業は、大きく変わってきたように思います。
日本の農業は、7年間で大きく変わった
講演の最後に、私は、7年間で実感する、日本の農業の大きな変化についてお話しました。
それはずばり、下のようなことです。
✅ 個人の農家さんが活躍している!
✅ 販売プラットフォームが増えた
✅ スマートフォンのみで販売が可能に
✅ 行政の注目(講演依頼の増加)
✅ 自信をもてる農業(消費者の声が届く)
✅ 経営の意識改善
✅ 若手農業者の注目増加(デジタルネイティブ)
↑日本の農家さんが取れる選択肢の増加についてお話しました!
↑7年間の活動で、日本の農業が変化してきた様子をお話しました。
インドの農業局のみなさまのご反応
講演を終えて、たくさんのコメントやご質問をいただきました。
インドでも、農産物にどうやって高値をつけていくかが課題だというコメント。
話を聞けば聞くほど、日本とまったく同じなんですよね……!
中でも印象的だったのが、
✅ 運送のコストはどうしているのか
✅ ふつうの農作物を、どのように高く売るのか
✅ 生産計画は、どのようにして決めているのか
など、日本の農家さんからいただくご質問と、ほぼ同じ内容のご質問をいただいたこと。
↑興味深かったご様子で、真剣そのものの表情で、ご質問くださいました。
私も素晴らしいご質問の数々に、たいへん嬉しくなりました。
インドの方にお伝えした「日本の農業の変化」について、個人的な実感も……
私は今回、このような機会をいただいたことを、たいへん感慨深く感じていました。
私がこの事業を始めた7年前、
まだ農作物のネット販売は、まったく浸透していませんでした。
ごく一部の農家さんが、FAXで注文を受け付ける時代だったんです。
当然私のような仕事をしている人も皆無。
まさにゼロ地点からコツコツ作ってきた仕事です。
7年活動して、まさか、インドの方にも日本の農家さんたちのご活躍を紹介できるようになるとは。嬉しいですね!!
講演の貴重な機会をいただけたことに、たいへん感謝しています。
今回の講演は、JICAのプロジェクトに
携わっておられる日本工営株式会社さまによって実現していただきました。
このたび、高口の講演では初の、
同時通訳を介しての、国際的な講演になりました。
私の力だけでは、ヒマーチャル・プラデーシュ州の方と
お話する機会はとても作れなかったと思います。
このように貴重な機会をいただけたこと、たいへんにありがたく思います。
また、本研修を担当されたA様、
たいへんご親切に、ていねいにご対応くださり、ありがとうございました。
いただいた現地のインドカレーのレシピにも、ぜひ挑戦したいと思います!(笑)
講演のご依頼を、全国各地からいただいています。
おかげさまで、全国から講演のご依頼をいただいています。
過去の講演実績
✅ 愛知県岡崎市役所セミナー講師
✅ 千葉県千葉農業事務所セミナー講師
✅ 京都宇治茶アカデミー講師
✅ 秋田県販路拡大セミナー講師
✅ 幕張メッセで開催の農業Week講師
✅ インテックス大阪開催の関西農業Week講師
✅ インドの作物多様化プロジェクト講師
などなど。
もし高口を呼んでみたい、という方がいらっしゃいましたら、
どうぞお問い合わせをいただけたらと思います。
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