お客様に思わず食べてみたい!と思わせる「商品名」のつけ方(前編)
2017/12/14
とつぜんですが、あなたが
インターネットで梨を探しているとして、
どの商品名がより気になりますか?
どの商品名がより気になりますか?
A
梨
B
とってもおいしい梨「新甘泉」 10個セット
C
口の中でじゅわっ!ととろける魔法の梨「新甘泉」10個セット
いちばんお客様の興味をひくのは……
どれを選ばれましたか?
おそらくCの商品名が、
いちばん多くの方に
興味をもってもらえる
のではないかと思います。
その理由を考えてみましょう。
Aは、商品名を見ても何も分からない
まずAは、困ります。(^_^;)
「梨」とだけ書いてあっても、
それがどんな特徴のある梨なのか……
品種も、個数も、何も分かりません。
これではクリックして、
詳しく見てみたくなりませんよね。
思わずクリックして、
見てみたくなるような情報が欲しいものです。
Bは、具体的なことを言っていない
Bは品種や個数も書いているし、
しっかり宣伝しているように見えますが、
これもお客様にとっては
興味をひかれない商品名です。
「とってもおいしい」
というのは
誰でも書けますが、
何も具体的ではありません。
「おいしい」のは当たり前なんです。
具体的に
「何がどんな風においしいのか」
を教えてもらわなければ、
お客様は説得されません。
とくに上の場合、
「新甘泉」は有名な品種ではありません。
ですから、お客様は
それがどんな特徴をもった梨なのか
を知らないのです。
知らないものでも、
「おっ、おいしそう~! 食べてみたい」
と思わせるような
商品名を考えたいものです。
Cは、意外性があり、お客様に食べる瞬間を想像させている
口の中でじゅわっ!ととろける魔法の梨「新甘泉」10個セット
この3つの選択肢の中では、
Cの商品名が圧倒的でしょう。
最近は赤梨も増えてきましたが、
多くの日本人にとっては、まだまだ
梨といえば「二十世紀梨」です。
二十世紀梨は、日持ちするので
贈り物に好まれますが、
あまり甘くないですし
歯ごたえもあります。
そのような梨のイメージを
もっている人にとって、
「口の中でじゅわっ!ととろける」
というのは、意外です。
さらに
「魔法の梨」
とまで言い切っているので、
「えっ、どういうこと?」
と思って、詳しく見てみたくなります。
口の中に入れる瞬間を、
言葉によって想像させている
ことにも注目ですね。
五感(とくに嗅覚や味覚)を刺激する
言葉が商品名に入っていると、
人は食べてみたくなるものです。
商品名は、商品の「顔」の部分です。
3つの商品名の違い、
お分かりいただけましたか?
商品名は、商品の「顔」の部分です。
つまり、その商品が判断される
最も大事な部分だということです。
すでに有名なお店の
ブランド商品でない限り、
ホームページの商品紹介ページで
商品の詳しい説明文を
最初に読む人はいません。
まずは商品名と、
商品の写真を見るでしょう。
そこで
「えっ?」
と意外に思ったり、
「おいしそう!」
「探してたものかも!」と
思ったりしてもらえるような
商品名と写真がついていれば、
お客様は詳しく商品紹介を見てくれるのです。
逆に「梨」としか書いていなければ、
よっぽど写真がよくない限りは、
興味をもたれず、
別のページに出て行ってしまうでしょう。
商品名には、こだわりましょう。
成功している農園の商品名は、すごい
以前の記事で紹介した農園の、
商品名に注目してみましょう。
やはり成功している農園は、
商品名にもこだわっています。
「お医者さんの奥さんが飲む野菜ジュース」
無添加・手作りをウリにしている
イルドゥリさんの商品名は、
「お医者さんの奥さんが飲む野菜ジュース」
……おもしろいですね!
たしかに、お医者さんほど
日々健康のことを
考えている人はいませんから、
お医者さんの奥さんは、健康的なはず。
そういうことでしょう。
商品名を、ただ
「野菜ジュース」
とするのではなく、
健康に気をつかっている人に
おススメのジュースですよ!
と紹介しているわけですね。
「井関さんちの黒豆茶」
こちらはわりと
シンプルな商品名ですね。
「井関さん」って誰だろう?
と思って商品紹介をよく読んだら、
いのうえ農園さんの初代当主の
奥さんの名字のようです。
初代当主の奥さん、まさ江さんは
嫁入りの時に、
黒豆茶の製造法を井上家に持ち込み、
それがきっかけとなって
生まれたのがこの黒豆茶なんだそうです。
つまり商品名が、
黒豆茶開発のストーリーに
お客様を誘導する仕掛けに
なっているわけですね。
まず
「井関さんって誰だろう?」
と思わせ、
商品紹介に注目させる。
そこで歴史や伝統を物語にして伝える。
この黒豆茶が、ただの思いつきでは
ないということが明らかになる。
商品に奥深さが増すわけです。
シンプルながら、
よく考えられていると思います。
「秋の味覚大集合!満腹食材10品セット」
らでぃっしゅぼーやさんは
セット販売をしています。
「野菜10点セット」
ではなく、
「秋の味覚大集合!満腹食材10品セット」
です。
「秋の味覚」と言うことで
まず季節感を出していますね。
季節性の商品は限定感が出て、
売れ行きも伸びやすいです。
さらに「大集合」とつけることで、
このセットを買えば、いっぺんに
秋の味覚を味わえることが分かります。
満腹、というのは
「食欲の秋」からの連想でしょう。
ボリュームいっぱいの食材セットが、
たったの1980円!ということで、
お客様は買いたくさせられるわけですね。
成功している人たちから
学ぶことには意味があります。
次回の記事では、
ちょっとテクニックをいただきつつ、
お客様に思わず食べてみたいと思わせる
商品名のつけ方を一緒に考えてみましょう。
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この記事を書いたのは
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昭和61年1月12日生まれ
香川県高松市生まれで現在は東京都在住。
元小学校教員。(埼玉、島根)
現「株式会社たねをまく」代表取締役。
過疎化、新型コロナウイルス、燃料費高騰、後継者問題、価格の乱高下……
今、日々の生活の苦しい農家さんを救うのは
インターネット販売であることと考え、
ITの知識を生かして2015年に起業。
日本初の、農家さんに特化したネット販売アドバイザー。
新規就農の方や農家さんが、野菜や果物をインターネットで販売して利益を出す方法や考え方をお伝えし、「農業はもうからない」という常識をくつがえしたいと思って活動しています。
【農家さんの主なコンサルティング実績】
✅ネット通販を始めて、準備期間を含めて100日で売上2倍、2年目にはその4倍を実現した那覇マンゴー園様
✅人口300人の小さな島で、ネット通販で不安視されやすい野菜(玉ねぎ)の販売により、テレビなどのメディアの紹介を呼びこみ、ネットのみの売上が数百万円に。ブランド化に成功した津和地島だより様
✅「パソコンに触れるところから」と言っていた農家さんがスイカのネット通販を始めて、400玉を24分で完売⇒月商900万円を達成。1年目から2年目の売上が6倍になった、しあわせスイカ農園様
✅若い農家さんがネット通販を主軸に考えてあえて農園の規模を縮小し、単価を上げて効率的に利益倍増。例年1日以内にすべての商品が完売する、サカヤ農園様
✅加工品のネット通販を始めて、ホームページの開設直後から、売上を前年比5倍にされ、Xのフォロワー数も2.5万人をこえる、あったか野菜農園様
✅単価が安く、高値ではなかなか引き取られない白菜やナスなどの野菜を、YouTubeチャンネルでの情報発信を絡めた販売で、登録者数14万人ごえ⇒すぐに予定数完売まで到達した三和農園様
✅ゼロの状態からブルーベリーの観光農園を始めて、1年目から2年目にかけての来場者数を一気に8倍にされ、ネット通販と合わせて売上を伸ばし続けている、さわやかブルーベリーファーム市原様
✅農業のイメージの少ない世田谷区でチューリップを育てて販売し、わずか1年で売上を2.5倍に。キーワード「チューリップ農家」でも2位に到達した、せたがやチューリップ農園様
【主な講演実績】
✅愛知県岡崎市役所さまからのご依頼で、販路拡大セミナー講師としてぐるなび様とあわせて登壇。(参加者満足度97%)
✅千葉県千葉農業事務所さまからのご依頼で、販路拡大セミナー講師として登壇。
✅インテックス大阪で開催された関西農業Weekにて、農作物のネット販売について講演。(事前注目度2位&参加者満足度90%超)
✅幕張メッセで開催された農業Weekにて、農作物のネット販売について講演。(参加者満足度96%超)
✅福寿園様、祇園辻利様など、お茶の流通業者や生産者の集まる「宇治茶アカデミー」にてECサイトの運用方法について講演。(参加者満足度94%)
✅秋田県の若手農業者・新規就農者のみなさまに向けて、農作物のネット販売について講演。
✅JICAプロジェクトの一環で、インドのヒマーチャル・プラデーシュ州の農業局職員のみなさまへ、日本の農業の販路開拓の実際について講演。
✅福岡県の主催で、ふくおか農業トップランナーキャリアアップ講座に登壇。福岡県の女性農業者のみなさまに向けて講演。
✅その他、大阪、鳥取、埼玉、青森など日本全国からご依頼をいただいて講演中。
【書籍】
『メールもタイピングも苦手だった小さな農家さんが、農園の規模を変えずに、ネット販売準備開始から100日で売上を去年の2倍にした物語』を大手ネット書店Amazon様にて販売中。(高口のLINEに登録していただくと無料でお読みいただけます)
【記事掲載&メディア露出&協力】
✅NHK
✅マイナビ農業
✅FM COCOLO「僕らは海峡を渡る」
✅テレビ朝日系列「駅テレマルシェ」
✅YUIME JAPAN
✅成城大学プラントベースプロジェクト
【その他】
✅参議院議員会館で行われた「知のオリンピック」にて、弊社の取組を紹介したところ、3位入賞の栄誉をいただきました。
✅農家さんのお手伝いで、クラウドファンディング事業に参加。文章や写真撮影、宣伝など全面的にサポートし、350%の達成率で成功。
✅農家さんのための通販専門講座「ファーマーズメールオーダーアカデミー」を主宰。受講生165名突破。
インターネットの苦手な方でも、野菜や果物、お花のネット販売や観光農園づくりを一から学ぶことができ、年商1億円の農園クラスの超本格的なホームページを作って販売が楽しく始められるサービスを展開中。
北は北海道、南は沖縄県宮古島まで、
毎日全国からお問い合わせをいただき、
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